「DRAG QUEEN PROJECT TOKYO」 のプレスリリースを記念し、12人のドラァグクイーンのひとり、YouTubeでの出演動画再生回数2,750,000回越えのDRAG QUEEN セレスティア・グロウンと、株式会社Toiro代表取締役 イベントプロデューサー 木島 瑞歩のロングインタビューの３ページ目です。
母へのカミングアウト
セレスティア
悩んだ結果、僕は母にカミングアウトしました。
軽く話せたら良かったけど、その時は重くしか話せなかったですね。
木島
LGBTQ＋へ好意的ではないかも知れないと考えると余計に葛藤してしまいますよね。
お母様にどのように伝えられたんですか？
セレスティア
僕は男が好きだけど、女の子になりたいわけじゃない。
結婚は出来ないし、孫もみせられなくてごめんなさいって伝えました。
木島
お母様はセレスティアさんに何て言葉をかけられたんですか？
セレスティア
母は僕に言いにくいこと言ってくれてありがとうって声をかけてくれました。
正直孫を見れないのはちょっと悲しいけど、幸せで居られるならそれで良いって言ってくれました。
木島
幸せで居られるなら良いってすごく嬉しい言葉ですね。
セレスティア
本当にそうです。
有難いことに、母はカミングアウトしてからずっとドラァグクイーンで活躍することを応援してくれているんです。
父にもいつか話したいって思ってるんですが、何か大きいことを成し遂げてからって決めていて、今回の写真集のプロジェクトが成功したらカミングアウトしたいなって考えています。
木島
それは…責任重大ですね。
私も背筋が伸びる想いです。
いつか父にカミングアウトしたい
木島
セレスティアさんのお父様はどんな方なんですか？
セレスティア
父はとても真面目な人で、決めたことを大切に守る優しい人です。
ずっと家族の為に朝から晩まで働いて、僕や姉を育ててくれました。
とても尊敬し、感謝しています。
実家に帰ると、父とお酒を一緒に呑んで話をする時間が大好きです。
木島
素敵なお父様ですね。
セレスティア
本当にそうなんです。
僕は今の幸せを壊したくないって強く思っていて、父にカミングアウトして受け入れてもらえなかったら、もう家に戻れなくなるじゃないかと思うと不安なんです。
だからこそ大きなことを成し遂げて、父が喜んでくれることを願っている自分がいます。
木島
そうなんですね。
セレスティアさんのお父様とお母様に喜んでいただけるよう私も頑張ります。
セレスティア・グロウンのドラァグクイーンとしての目標とは
木島
最後にセレスティアさんの目標を教えていただけますか？
セレスティア
そうですね。
今は二つあります。
木島
それでは初めに一つ目を教えていただけますか？
セレスティア
同年代の子がプライベートを充実させている中、僕は平日は会社に勤めて、休日はほとんど全てをドラァグクイーンとして頑張ってきました。
僕は親に恥ずかしいと思われないドラァグクイーンで居たいという気持ちがあって、だからこそ今の自分があって「DRAG QUEEN PROJECT TOKYO」の素敵なプロジェクトにお声かけいただけたと思います。
プロジェクトを通して、たくさんの方に観ていただき、たくさんの方の支えになれたら嬉しいです。
それに僕がドラァグクイーンに憧れて今まで頑張れた様に、誰かの憧れになれたらと思います。
木島
ありがとうございます。
たくさんの方に観ていただけるプロジェクトになる様、私も一生懸命頑張ります！
二つ目の目標も教えていただけますか？
セレスティア
親に恩返ししたいです。
孫が見せれなかったことは申し訳なく思っているけど、その分も、姉の分も親を幸せにしたいです。
今の自分を応援してくれて、帰ってくる場所を作ってくれていることが本当に有難いです。
僕は自分が元気に過ごして、何かがあったときは側に戻って親を支えたい。
実家に帰って僕が部屋に居ると、母が部屋に入ってきて話しをしてくれます。
母は僕のSNSを観てくれていて、僕のことをたくさん褒めてくれるんです。
母は2人だけの秘密だねと言ってくれます。
それはまだ父にカミングアウト出来ていない僕の気持ちを軽くするために言ってくれてるのかも知れないけど、母が応援してくれている気持ちが伝わってきてすごく嬉しい。
僕はいつか父にも認められて僕の部屋じゃなくリビングで、もっともっと家族と色々な話が出来る日を願ってます。
木島
素敵な目標ですね。
本日はインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
セレスティア
こちらこそありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
Cerestia Grown（セレスティア・グロウン）
12人のドラァグクイーンのひとり、YouTubeでの出演動画再生回数2,750,000回を超える。
類稀な190cmオーバーの身長ながらも抜群のプロポーションとメイク技術で見る者を魅了し、都内のClubやBarを中心に活動。音楽フェスやレセプションパーティーにも華を添える。
またその唯一無二のスタイルを活かし、スチール作品や映像作品の被写体としても活躍。